こんにちは。
ながとです。
毎月、ケアマネさんから届くサービス提供票を見てみると、こんな記述が書いてある事があります。
火曜日:何時~何時 通所リハビリ
この記述を見て「あれ?」と思ったことありませんか。
そうです。
介護保険内の「リハビリテーション」を異なるサービスで利用していますね。
私がまだ介護保険をよく分かっていなかった頃は、「通所サービスと訪問サービスのリハビリを一緒に利用する事は可能なのか!?」と、サービス提供票に穴が開くほど見たものです。
「訪問リハビリと通所リハビリは併用って出来るの?」
今回はこの話をしていこうと思います。
目次(読みたい項目に飛ぶ事も出来ます)
訪問リハビリと通所リハビリの併用は可能なの?
結論から申します。
「併用は可能」です。
ここで勘違いしないでいただきたい事があります。
「併用は可能だから両方入れているんだ♪」と思ってはいけない事です。
訪問リハビリの基本的な考え方は、「通院が困難な患者さん、通所が困難な利用者さんに対してセラピストが自宅に訪問をする事」です。
通所リハビリに通う事が困難だけど、どうしてもリハビリは受けたいという利用者さんに対して、「訪問リハビリ」が適応されます。
これが基本的な考え方です。
なので、通所リハビリが通える場合は、通所サービスを優先的に利用する事になります。
しかし、私の実体験ですがこんなケースもありました。
(今回は分かりやすく、理学療法の目線で書きますね)
自宅の階段の1段の高さと、施設の階段やリハビリ用の階段が、微妙に高さや幅が違っている・・・という利用者さんがいました。
自宅の階段が上がり降りが出来ず、不安だから訪問リハビリを利用したいと希望されました。
この時通所リハビリは利用していていましたが、ケアマネさんが市町村に確認を取り、主治医の判断もあった事で、訪問リハビリの併用が適応されました。
その後は、通所リハビリを行いながら訪問リハビリも利用していきました。
訪問リハビリでは、通所リハビリでは難しい点である
②自宅でリハビリを提供する
等を行って自宅で安心して生活できるように支援していく事が出来ますよね。
通所リハビリに通える利用者さんでも、自宅でのリハビリが必要と判断された場合は、「併用」する事が出来るのです。
しかし、併用する場合は「どうして併用するのか?」にしっかりと答えられるような明確な目的が必要になって来ます。
市町村によっては、この目的が不明確な場合は併用が認められない場合があります。
是非ケアマネさんに相談してみてください。
訪問と通所のリハビリ目標はどうする?
上記の内容は、場合によっては訪問リハビリと通所リハビリは併用する事が出来る、という話でした。
ここで「あれ?そしたら目標は訪問も通所も一緒にするべきなの?」という疑問が湧いてくると思います。
これも、利用者さんによって変わってくると思います。
私の実体験ですと、目標は訪問リハビリと通所リハビリでは目標自体は異なっていました。
ただし、訪問リハビリと通所リハビリもお互いに、
②どのようなプログラムで行っていくのか
の情報共有は行っていました。
そして1章目にも書きましたが、訪問リハビリはあくまでも「最終的には卒業し、次のステップに向かう」つなぎの役割です。
ずっと訪問リハビリと通所リハビリを併用していくのではなく、目標を明確にして情報共有しながら進めていかないといけません。
ここが難しい所で、セラピストの腕の見せ所かもしれません、
ちなみに、私の実体験の利用者さんは、3カ月訪問リハビリを利用して目標を達成できたので終了となりました。
現在も、訪問リハビリ内で教わった自主練習に、取り組まれていると思います。
まとめ
今回は、訪問リハビリと通所リハビリは併用できるの?という話でした。
2か所の併用は可能です。
併用してはいけないという記載はありませんので、併用しても問題はありません。
しかし、大切なのは「通所に通えるのに、どうして訪問リハビリを利用するのか?」という明確な目的と、訪問リハビリの本来の目的である「通所困難の方に対して自宅でリハビリや支援を提供する事」を忘れてはいけないと思います。
利用者さん1人1人にあった、正しいサービスを使っていければ、有意義な在宅生活が送れると思います。
それでは。
以上です。
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