こんにちは。
ながとです。
冬に突入すると、感染症のリスクが高くなってきますね。
高齢者も、感染症のリスクが高くなってきます。
その中でも「インフルエンザ」の罹患のリスクがあります。
今回は高齢者のインフルエンザ事情について話していきますね。
目次(読みたい項目に飛ぶ事も出来ます)
インフルエンザって高齢者はかかりにくいの?
上記で、高齢者のインフルエンザの罹患のリスクがありますと、書きました。
でも、高齢者のインフルエンザの罹患ってそんなに数は多くないんじゃないの?と思ったかもしれません。
確かに、高齢者のインフルエンザの罹患率は他の年代(特に子ども)に比べると少ないです。
だからといって全くインフルエンザに罹患しないといったら、そんなわけはありません。
私の前の職場は、「介護老人保健施設」でした。
そこに併設するデイケア(通所リハビリテーション)では、歳に負けじと元気な高齢者の方が沢山います。
しかし、あんなに元気だった方が、「少し気分が優れない」と言って病院を受診したら実はインフルエンザだったという事が、数名に渡り毎年ありました。
自分の家族は大丈夫だ!と言っても、毎日元気で過ごしていても、インフルエンザはいつなんどき猛威を振るうか分かりません。
元気な高齢者・まだまだ仕事をしている高齢者の方でも、急にインフルエンザに罹患する事があります。
インフルエンザでの高齢者の症状ってどういうの?
上記では、インフルエンザにかかりにくいかと言ったらそうではないという話をしました。
では、高齢者の方のインフルエンザの症状はどういうものでしょうか?
インフルエンザの主な症状は以下の通りです。
②関節痛
③全身の倦怠感
高齢者の方も上記の症状は出る方もいますが、症状が出ているのに気づかない場合が多いです。
というのも、高齢者の方は歳と主に免疫力が下がっていきます。
(誰にも止められない・・・老いの宿命です・・・)
子どもや若者・働き盛りの世代は体が敏感ですが、高齢者は体は鈍感で、インフルエンザの症状も出にくいです。
少し微熱傾向だなと思っていたら、実はインフルエンザだったなんて事が多いです。
そして、じわじわとインフルエンザの症状が出始めて、低い免疫力が余計に落ちていき、人によっては「合併症」を引き起こします。
高齢者のインフルエンザ罹患の合併症の中でも、一番恐いのは「肺炎」です。
インフルエンザに罹患して寝込んでいる間に、口腔内にある細菌が肺の中に誤って入り込んでしまって(誤嚥)、肺の炎症を起こしてしまいます。
細菌は、「肺炎球菌」や「黄色ブドウ球菌」が多いです。
この肺炎を起こしてしまうと、ただでさえインフルエンザで弱った体力が、肺炎感染で余計に体力が落ちてしまう可能性があります。
実際にデイケアであった話です。
インフルエンザに罹患するまでは元気で独歩(杖や押し車なしで歩ける事)だったおばあちゃんが、インフルエンザで倒れて、その上肺炎の合併症で1週間入院してしまいました。
やっと退院したと思ったら、歩けなくなってしまい車椅子で移動しなくてはいけなくなりました。
インフルエンザの症状も辛いですが、インフルエンザの症状で重篤化するよりもインフルエンザ由来の合併症で重篤する事が多いです。
インフルエンザと風邪の見分け方
高齢者のインフルエンザと風邪の見分け方をお話ししていきますね。
高齢者の場合は上記でも書いたように、インフルエンザの症状が出にくい方が多いです。
それでも「あれ?」と思う事があれば、病院に一度受診をする事をおススメします。
例えば、
②食べるスピードが遅い(食事不振かどうか)
③微熱がある(いつもよりも体温が高い)
ただの風邪ならいいのですが、冬の時期の場合はインフルエンザかも?と少し敏感になってもいいでしょう。
実際にインフルエンザに罹患したら、苦しいのは高齢者本人です。
いつもと違って「あれ?なんだか体調変だな?」と思ったら、受診も考えてみましょう。
まとめ
今回は、高齢者のインフルエンザ事情の話でした。
高齢者の方はインフルエンザに罹患すると合併症のリスクも上がって、重篤化しやすいです。
罹患しない事が一番ですが、こればかりはどんなに予防をしていてもかかってしまう人は一定数います。
予防に関してはこちらもどうぞ→予防接種をして重篤化を防ごう!
高齢者のインフルエンザの症状を理解して、もしもの場合に備えましょう!
それでは。
以上です。
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