こんにちは。
ながとです。
夏が終わってすっかり秋になりましたね。
「もう秋か~」と思っていたら、秋の時期はあっという間に終わってしまいますよね。
そうするとついに「冬」の時期がやってきますね。
冬の時期は、あの感染症が猛威を振るう時期でもありますね。
そう、冬はインフルエンザの時期でもありますね。
全国で猛威を振るうインフルエンザですが、高齢者でもインフルエンザに罹患すると大変です。
今回は、高齢者のインフルエンザに関する話をしていきます。
その前に、簡単にインフルエンザの予防接種の仕組みを話していきます。
私達人間は、ウィルスや病原菌に感染すると、私達の体内では病気から守るために抗体が作られます。
これが「免疫」となって、次からは同じ感染に掛かりにくくなります。
インフルエンザもかかれば抗体が作られて、次の年はインフルエンザにかからない・・・なんて事は実はないのです。
インフルエンザの場合は、毎年「型」が少しずつ違っています。
去年はインフルエンザA型が流行したのに、今年はインフルエンザ新型(A型+B型ミックス)が流行している・・・など、
毎年インフルエンザの型が固定していない為、一度抗体が出来ても、次の年のインフルエンザを防げるとは限らないのです。
その為にその年に流行するであろう「インフルエンザの型」に適応する抗体を取り入れる事が「予防接種」になります。
目次(読みたい項目に飛ぶ事も出来ます)
インフルエンザの予防接種を打つべきか
毎年猛威を振るう「インフルエンザ」ですが、インフルエンザ予防で一番有名なのは「予防接種」ですよね。
年齢によっては1回もしくは2回打って、インフルエンザから身を守ります。
しかし、「自分は今までかかった事ないから打たなくても大丈夫」と言って予防接種を打たない方もいます。
特に高齢の男性に多い傾向があるそうです。
私の前の職場の老健でも「自分はインフルエンザに感染しないから」と挙げる事が多かったです。
その発言をする割合も男性の方が多かった印象があります。
なぜそんなに自信満々なのか・・・と思っていましたが、そう言っている方ほどインフルエンザに罹患するなんて事もありました。
インフルエンザが悪化して、最悪入院になってしまったというケースも多く存在しました。
そんな現場を現場を見てきたので、私の意見ですが予防接種は「打った方がいい」です。
特に、呼吸器の病気を持っている場合は特に打つべきです。
「えー毎年インフルエンザの型が違うのに打つの~」と思うかもしれません。
でも予防接種を打てば、たとえ罹患しても重症化を抑える事は可能です。
この後にも記載しますが、高齢者の方がインフルエンザにかかると様々な合併症を引き起こすリスクが高くなってきます。
なので私は、「予防接種は打たないよりは打つべき」だと思います。
本人が希望した場合のみの接種になります。
高齢者がインフルエンザにかかると重篤化する理由
高齢者の場合は、インフルエンザよりも、免疫力が低下して重篤化する事が問題になってきます。
やっぱり歳には勝てないもので、高齢者は体力や免疫力が歳と共に徐々に低下していきます。
そこにインフルエンザに感染してしまうと、インフルエンザの症状だけでなく、様々な合併症を起こすリスクがあります。
様々な合併症の中でも、多いものを2つピックアップしますね。
肺炎(二次性細菌性肺炎)
最も注意しなければならない合併症は肺炎です。
肺炎?インフルエンザの時に肺炎なんてなるの?
と思うかもしれませんが、インフルエンザの合併症で一番多いのが肺炎なのです。
インフルエンザ自体が肺炎を引き起こす事は稀です。
しかし、インフルエンザに感染して免疫力が低下した事によって、細菌や常在菌(元々体にある菌)が肺に侵入して肺炎を起こしやすくなります。
特に、①呼吸器疾患を持っている、②過去に肺炎を患った事がある場合は注意が必要です。
脱水
高熱によって、体内の水分が失われると身体は脱水状態になります。
インフルエンザだけでなく、体調を崩した時は積極的に水分を摂ることが必要です。
しかし、高齢者は脱水の症状を自覚しにくいです。
また、トイレが近くなることを気にして水分を控える傾向にあります。
実際にお茶を飲まない理由を聞くと、大体の方が「トイレが近くなるのが嫌だから飲まないの」と話します。
医療職側としては、水分補給は大切なので摂取してほしい所ですが・・・ここは説得が難しい事もあります。
脱水症状が起こると、口腔内の細菌が繁殖しやすくなります。
その細菌が肺に誤って侵入してしまうと、肺炎を引き起こします。
また、水分不足で尿が出にくくなり、尿路感染症という感染症を引き起こしてしまいます。
※尿路感染症とは、
尿路腎臓から尿管、膀胱を通って尿道口にいたる、尿路に病原体が生着して起こる感染症
Wikipediaより引用
インフルエンザに罹患すると、場合によっては上記の合併症を引き起こしてしまいます。
免疫がない状態で、上記の合併症も発症してしまうと、最悪入院となる恐れもあります。
予防接種と一緒に行ういい事
ここまで、
②インフルエンザで免疫力が低下すると合併症発症のリスクが高くなる事
を話してきました。
インフルエンザにかからない・重症化にならない為にも、予防接種は大切ですが、他にもインフルエンザを予防する対策は色々あります。
その中でもおススメの対策のお話ししていきますね。
インフルエンザだけではありませんが、体調を崩さない為にも大切なのは「免疫を作る」事です。
その免疫を作る方法は「野菜と肉を食べる」と「しっかり寝る」事です。
タンパク質とビタミンを取る事は体に必要な栄養を取る事になります。
予防接種をしたから大丈夫!ではなく、予防接種+αとして試してみてください。
まとめ
今回は、インフルエンザの予防接種を受けた方がいい話と、インフルエンザが引き起こす合併症の話を中心に行いました。
高齢者の方と普段接しているので分かるのです。
インフルエンザの時期になると必ずといっていいほど、「え!〇〇さん(元気な高齢者)がインフルエンザになって入院!?」という連絡を貰う事が多いです。
あんなに元気だった高齢者でも、インフルエンザで少しの入院した後にどうなったか。
体力もなくなりほっそりと痩せてしまい、歩けていたのが車いすに・・・なんて状態を多く見てきました。
元気なまま冬の時期を乗り越えていきたいですよね。
12月が過ぎれば、お正月がやってきます。
お正月はおせち料理や餅といった美味しい料理がありますよ!
元気に過ごす為にも、病気の対策していきましょうね!
それでは。
以上です。
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