餅を食べると窒息しやすい理由とは?簡単チェックや代用品紹介

嚥下障害の家族へ

こんにちは。
ながとです。

餅を食べないと正月が始まらないと思う方も多いと思います。

しかし、お餅を食べた高齢者が、餅を喉に詰まらせて窒息して亡くなってしまったというニュースも毎年聞くと思います。

東京消防庁より

この図を見る通り、餅を食べての事故は高齢者が圧倒的に多い事が分かります。
今回は、どうして餅を食べると窒息しやすいのかのお話です。

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餅を食べると窒息しやすい理由とは?

さて、どうして餅を食べると窒息しやすいのでしょうか。

餅の性質

食べ物の性質は、「硬さ」「凝集(まとまり)」「粘着」で作られています。
例えば、プリンだと、

食べ物の例 硬さ 凝集(まとまり) 粘着
プリン やわらかい 口の中で少しばらつく べたべたしていない

となり、飲み込みやすい食べ物であると言えます。
しかし、餅ではどうでしょうか?

食べ物の例 硬さ 凝集(まとまり) 粘着
硬い
焼くと柔らかい
ばらばらにならない。一塊のまま べたべた。喉に張り付いてしまう

表からも分かるように、餅は「硬くて、口の中でばらばらになりにくく、粘々した食べ物」と言えますね。
なので、餅は非常に食べにくい食べ物だという事が分かります。

歳と共に食べる力は落ちていく

餅の性質が分かったけど、しっかり噛んで飲み込めばいいじゃないと思いますよね。
しかし実際には高齢者の餅による窒息事故は多いのです。

それは何故でしょうか。

どんなに元気な高齢者でも、歳と共に「食べる力」は落ちていくのです。
まず餅を食べる時に大切な事は、しっかり噛める事です。

これは、自分の歯・入れ歯・インプラント等々「しっかりと歯がある事」が餅を食べる上で大前提となって来ます。
また、歯の中でも「奥歯」が重要です。
奥歯がある事で、しっかりと餅をかみ砕くことが出来ます。

そして、噛む事と同じくらいに大事な事が「飲み込む事」です。

下の図は、顔を横から見ている断面図です。
私達は、食べ物を食べる時、下の図の赤いラインを通って食べ物を飲み込みます。
(図がへたくそなのはご愛敬で(笑))

しかし、間違えて器官入り、空気の通り道をふさいでしまうのが窒息です。
青いラインの図です。

高齢者の場合は、上記でも書きましたが、どんなに元気でも、この赤いラインの図のようにしっかりと飲み込む事が出来る場合もあれば、飲み込む力が足りなくて青いラインの図のように餅で空気の通り道を塞いでしまう・・・事が起きてしまいます。

餅が食べられるか簡単にチェックする方法とは?

さて、この「食べる力」が落ちているかどうか簡単にチェックする方法があります。

奥歯の力のチェック

①左右のこめかみ付近に手のひらを当てて下さい

②両方の奥歯をグッと噛んでください!

③こめかみ付近が動けば、奥歯の噛む力は保たれています。

動きが感じられない場合は、奥歯の噛む力が弱くなっているかも・・・。

唾液を30秒間で何回飲み込めるか(反復唾液嚥下テスト)

①喉仏に軽く人差し指を当ててください。

②30秒間、唾液を飲み込み続けます。
※唾が出にくい場合は、行う前に口の中を潤してから行ってくださいね☆

③3回以上飲み込めた場合は飲み込む力は保たれています。

3回に満たなかった場合は、飲み込みの力が落ちている場合があります。
最近、飲み物やごはんでむせていませんか?
はっと思った場合は、飲み込みの力が落ちているのかも・・・。

あっかんべーしながら唾液を飲み込む(舌突出嚥下)

口をあーんと開いた状態で行います。
①舌を前に出します。(あっかんべーの状態になってますか?)

②そのままごっくんと飲み込む動作をしてください

この方法でも飲み込む事が難しい場合も、「飲み込む力」が落ちている場合があります。

餅に変る代用品の紹介

ここまで、

①餅の性質
②餅を食べるには飲み込みの力が強くないと難しい
③飲み込みのチェック方法

をお伝えしました。

ここまで読んで、「でも・・・それでもお餅が食べたいんだ!」と思ったかもしれません。
そんな場合の為に、代替品を利用します。

餅の性質の中でもやっかいな「粘着性」を少なくした代替品がいくつかあります。
軽く紹介しますね。

楽天でも購入できる「ふくなお」が購入しやすいかなと思います。
噛む事が苦手な方でも餅を食べている雰囲気は味わえるかなと思います。

※ただし、
奥歯がしっかりとある場合
飲み込む力は弱くなっても、普段しっかりとした食事が食べれている場合
に限ります。



このさっくり餅を実際に食べてみました。詳細はこちらをどうぞ→さっくり餅を食べてみました

まとめ

日本のお正月の風物詩である「餅」
焼いてよし!煮てよし!と美味しい食べ方が沢山ある魅力あふれる餅を、ずっと食べていきたいですよね。
この記事は簡単にかいつまんで話しました。

簡単にわかる噛む力と飲み込む力のチェックもお伝えしましたが、もう少し詳しく知りたい場合は、主治医の先生に相談して見てください。
もっと専門的なアドバイスがいただけるかもしれません。

それでは。
以上です。

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