こんにちは。
ながとです。
そろそろお正月ですね。
年賀状の作業は進んでいますか?
失語症の方も、リハビリの一環として世界に一枚しかない年賀状を作成する・・・そんな機会を設けてもいいですよね。
今回、私が実際に行った「失語症の方と年賀状を書いてみよう!リハビリ」の話をしたいと思います。
この私の体験談が、1人でも多くの失語症の方に届いて、「年賀状書いてみようかな」と思ってくれれば嬉しいです。
目次(読みたい項目に飛ぶ事も出来ます)
よし!失語症の方と年賀状を作るぞ!って何を準備する?
今回は、4名の失語症の利用者さんと一緒に年賀状を作成しました。
事の発端は、
そうだ、年賀状を作ろう
この年賀状作成の件を伝えて、私と失語症のみなさん各自で準備を行いました。
・年賀状用のハガキ:職場で用意。(失語症の皆さんに用意してもらってもよかったのかな)
・スタンプ:100円ショップで購入。
・お正月用のイラスト:HPのイラストをダウンロード。イラストは模写してよし、切って貼ってもよし!
・のり:イラストを貼る用に用意。
・ハサミ:イラストを切る用に用意。
・シール:お正月用のシール、100円ショップで用意。
・カラーペン・色鉛筆・筆ペン:イラストや文字を書くように用意。
・ぶんちん:片麻痺の方が、年賀状を作成する時に押さえ用に用意。
・送りたい相手の住所・名前を書いた紙(住所・名前が想起できなかった時の為)
・自分の住所と名前を書いた紙(住所・名前が想起できなかった時の為)
・書きたいイラスト
・貼りたいシール
これらを持ってきて、いざ年賀状作成スタートです!
住所も、裏面のイラストも全て失語症の皆さんが作成します。
私や手伝ってくれるスタッフは、あくまでも手伝うのみで、年賀状のセンスは全て失語症のみなさんにゆだねる事にしました。
ハイクオリティの年賀状が完成していく?
1つのテーブルに、2人ずつ(軽度の方、中等度の方をペアに)座ってもらい、お誕生日席に言語聴覚士(ST)とお手伝いのスタッフさんが座る形を取りました。
星印がSTとスタッフさんです。
時間は、30分から1時間ほどで完成しました。
枚数は2枚までが限界でした。
どうしてかというと、何枚も年賀状作成は飽きてしまうんですね。
(2枚でも飽きてしまった方がいました)
なので、1枚もしくは最高でも2枚までがベストだと思います。
で、4人いれば4枚全く違う、個性あふれる作品が出来上がるんです。
(写真はすみません、個人情報もあるのでここでは載せません・・・)
1人は、STサイドで用意したイラストを模写して、そのイラストに影まで書いて完成させていました。
1人は、シールを沢山貼って、きらびやかな年賀状に仕上げていました。
(両方とも作成した方は男性なんです!)
もちろん4人とも出したい方の住所と名前をしっかり書いてもらいました。
(住所で見ずらい部分は、作成が終わった後にこっそり付け足したりしました)
お孫さんや友人、自分あてに送る方もいました(笑)
そして、年賀状が到着する1月1日に届くように、私がポストに投函して年賀状作成プロジェクトは終了です!
お疲れ様!!と言いたいところですが、遠足は家に着くまでが遠足ですよね。
ならば、この年賀状作成プロジェクトは、「相手の家に年賀状が届いた事が分かるまで」が年賀状作成プロジェクトです!
さーて、この年賀状プロジェクトはどうなったのでしょうかね!
年賀状は無事に届いたのか?見届けた結果は・・・
1月4日から、デイサービスの仕事が始まって、失語症の利用者のみなさんも集まりました。
やったーーー!大成功ーー!
年賀状作成プロジェクト!完!
というわけで、4人ともしっかりと相手の家に届いたそうです。
で、書字能力をしっかりと見せたい!という、私の願望は無事に年賀状という形で達成されました。
利用者さんもやり遂げた達成感を感じていて、寒中見舞いを自分から描く方もいました。
ただ、失語症の書字のリハビリを行うだけでなく年賀状(でなくてもいいですが)にして、第3者に見てもらう事は大切なんだと思いました。
失語症の皆さんと年賀状を作成! まとめ
今回は、年賀状作成の体験談を簡単に話しました。
失語症の方とリハビリをしていて、しっかりと能力が上がっていますよと誰かに見てもらう為には、今回の年賀状作成の様に形に表して誰かに見せる事も大切だと学びました。
でも今回の年賀状プロジェクトで一番嬉しかったのは、サプライズで失語症の皆さんが「私宛」に年賀状を送ってきた事です。
この時は、「ああ・・・生活期STやっててよかった!!」と思った瞬間でもありました♪
という体験談の話でした。
それでは。
以上です。
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