失語症の集団リハビリ リハビリ内容が思いつかない時はこれ!

ST関係

こんにちは。
ながとです。


失語症のリハビリには、「個別リハビリ」の他に「集団リハビリ」もありますよね。
「個別リハビリ」は学校の授業でもしっかりと勉強しますが、集団リハビリって学校で勉強をしなけでば、現場でも行っている言語聴覚士(ST)も少ないですよね。


で、あなたが何かのきっかけで「失語症の集団リハビリをする事になった」
そんな時こう思いませんでしたか?


「失語症の集団リハビリって何をすればいいのだろう!?」


今回は、失語症の集団リハビリ初心者マークのあなたに、おススメしたい集団リハビリをお話しします。


の前に!
失語症の集団リハビリの内容も沢山あります。
喚語困難のアプロ―チや書字のアプローチなど・・・様々あります。


が、今回は、「聴覚的理解(耳で聞いて内容を理解する)」側面の集団リハビリの話をしますね。
失語症のみなさんと年賀状作成レクをした話も合わせてどうぞ☆→【体験談】言語リハビリの成果は如何に!失語症者の年賀状作り

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失語症の集団リハビリで楽しめる課題はこれ!

上記でも話した通り、今回は「聴覚的理解((耳で聞いて内容を理解する)」に対する集団アプローチを紹介しますね。

一番早い人は誰だ!お手玉取りゲーム

4人1組になって行います。
4人で1つずつ単語を聞いていって、キーワードが聞こえたらたった1つのお手玉を誰よりも早く!素早く取る課題です。

お手玉取りゲーム 用意するもの

・ホワイトボード(単語を書きだす用)
・お手玉1つ(お手玉以外でもOKですが、なるべく取り合いになっても危なくない物でいきましょう!)
・小さいテーブルお手玉取りの舞台になります)

お手玉取りゲーム 手順

①みなさんで円になります。
②ゲーム開始の前に、皆さんで言葉の想起(語想起)を行います。
③ホワイトボードに書き出した沢山の単語の中から、ターゲットを決めていきます。
④重症度別に、4人1組に分かれてもらいます。
⑤4人に円の中心に来てもらい、テーブルに向かい合わせになって座ります。

⑥STが、ホワイトボードに書きだした言葉を1つずつ言っていきます。
⑦何個か言った後に、「さりげなく」ターゲットの言葉を言います。
⑧ターゲットが聞こえて、お手玉を誰よりも早く取った方が勝ちです!

お手玉取りゲーム 説明の仕方

実際に私が言った内容を書き出します。
私は、口頭と書字の両方を使いながら説明をしています。

ながと

(円になった状態で説明します)
今回は、「お手玉早取りゲーム」を行います。
ルールの説明をします。
最初に皆さんと言葉を出していきます。
そしたら、その言葉の中からターゲットを1つ決めます。
ターゲットを決めたら、名前を呼ばれた4人の皆さんに前に出てもらいます。

私がホワイトボードに書いた単語をバラバラに言っていきます。(ランダムの事です)
ターゲットが聞こえたら、素早くお手玉を取ってください!

実際にデモンストレーションを行うと、失語症の皆さんに理解しやすいです。

お手玉取りゲーム 失語症の重症度別

この課題は、重症度別に分けて行うといいです。
理解面良好な方と理解面が重度の方が一緒になってしまうと、折角のゲームが盛り下がってしまいます。

ながと
実際に、軽度の方と重度の方をぶつけてみたら、もちろん軽度の方が勝ってしまったんですよね。
重度の方も楽しめるかもしれませんが、ここは課題の意味がなくなってしまうので、レベルは合わせた方がいいです。
またSTが言葉を1つずつ言っていく時にも工夫が必要です。
重度のグループではゆっくりと単語を言っていきますし、逆に軽度の方は、バンバン早く言っていきます。


言い方ひとつでも工夫していくと、ゲームとしてこれがものすごく盛り上がるんです!

お手玉取りゲーム 語想起&キーワード

ご想起のお題は何でも構いません。

・野菜
・動物
・果物
・都道府県

もう何でもござれです!
上記の他にも、その時の季節ネタ(冬ならおでんの具)の語想起もOKですよ。


ターゲット決めに関しては、私の場合は意地悪なので、軽度の失語症のグループに関しては似ている単語を決めていました。

例えば
おでんの具に関しては→ちくわに似ている「ちくわぶ」をキーワードに選択していました(笑)
重度の場合は、簡単な単語にしたりと工夫しました。

この課題の目的と効果は?

私がおススメする&大好きな「聴理解」の課題はこのお手玉取りになりますが、この課題にもしっかりとした意味があります。


聴覚的理解面の改善が一番の目的です。
重症度別に分けるとしたら、こうなります。

【失語症重度】
・単語レベルの聴覚的理解面の改善
・ルール理解(複雑な内容)の改善

【失語症中等度】
・ルール理解(複雑な内容)の改善
・沢山の単語の中から、ターゲット語を素早く聞き取れる能力の改善

【失語症軽度】
・沢山の単語の中から、ターゲット語を素早く聞き取れる能力の改善

ざっとですが、こんな感じで目的をしっかりと設定していきます。

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実際に行って、失語症の利用者さんの反応は?

3カ月に1度は行うほど、私はこの課題が大好きです!
利用者さんにも楽しんでもらいたくて、毎回毎回改良しながら行っていました。


それに答えてくれるのか、皆さんお手玉取りに真剣になるんですよね。
わざとフェイントをする人、お手玉の上にずっと手を置いている人(ルール違反です(笑))、お手玉を見すぎて聞いていなかった人・・・利用者さん1人1人様々な反応を見せてくれます。


ルールは、最初は理解できない方もいましたので、毎回デモンストレーションは行っていました。
語想起に関しても、みなさん出てこない時は、語頭音ヒントや意味性のヒント、ジャスチャーをST側で出して何とか言葉を引き出そうとしたり・・・。


でも皆さん、たかがゲームとは思わず「訓練だ!」という気持ちで取り組んでくれていました。
だからこそ、私もどんどん意地悪に、皆さんにもっと良くなってほしいと願いを込めてゲームを改良していきました。

失語症の集団リハビリで楽しめる課題 まとめ

今回は、「聴覚的理解」の側面に対しての集団リハビリの紹介でした。
この課題は本当に好きで、利用者さんだけでなく私も毎回楽しんでいました。


だからこそ、これから失語症の集団リハビリを行うあなたにも、是非楽しんで行ってほしいです。
失語症の集団リハビリで、失語症の利用者さんをもっともっと良くしていきましょう♪


聴覚的理解以外の失語症集団リハビリの話はまた別の機会に話しますね。
また、失語症のみなさんと年賀状作成レクをした話も合わせてどうぞ☆→【体験談】言語リハビリの成果は如何に!失語症者の年賀状作り


それでは。
以上です。

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