こんにちは。
ながとです。
誰しもが臨床経験で1度、2度、3度「とほほ」な経験をしていると思います。
私は、それこそもう何度も何度も失敗やとほほな経験をしています。
今回は、私のとほほな経験を思いっきり大放出します。
これから、生活期の道に進もうとしている全ての皆様に、「こんな風にならないように自分はどうやって行動しようか!」と思っていただけると嬉しいです。
目次(読みたい項目に飛ぶ事も出来ます)
生活期ST、とほほの失敗談
介護保険領域では、ケアマネージャー(以下ケアマネさん)を始め、多くの職種が1人の利用者さんに関わっています。
所謂「他職種連携」をしっかり行っていかないと、利用者さんの生活が見えてこないのですね。
私は、1年目から老健勤務でした。
その時に、「他職種連携をとる」という事に、いまいちピンとよくわかっていない時期がありました。
1人職場ではありましたが、老健業務全般に関しては先輩の PT・OT に教わる事も多々ありました。
しかし、ST業務に関しては、私が先頭に立ってケアマネージャー(以下ケアマネ)さんを始めとする、利用者さん・家族や他職種に情報を共有していかなければいけなかったわけです。
1年目当時は、ケアマネさんの存在もケアマネさんの立ち位置もよく理解していませんでした。
その時に、実はトンデモないことやってしまったんじゃないかなと今思えば感じることがあります。
とある嚥下障害と構音障害を抱えた利用者さんを、初めて介入した際の出来事です。
嚥下機能に関する事や構音機能に関する評価を行って、個別リハビリを実施していました。
第1の失敗をしてしまった
その失敗は、独りよがりのリハビリをしてしまった事です。
利用者さんの事は、もちろん考えていました。
でも、利用者さんだけに、リハビリの焦点を当ててはいけなかったのです。
担当のケアマネさんの、ケアプランの事も考えずに行っていましたし、ケアマネさん・家族や周りのスタッフにもリハビリ内容を伝えずに行っていたわけです。
対策点
担当のケアマネさんは、新規リハビリの契約時に把握する事が出来ます。
②利用者さんのニーズやホープは何なのか
③家族はどう思っているのか
④目指すゴールの把握
をしっかり確認する事が必要です。
また、リハビリを行う前の評価は、ケアマネさんに必ず報告するようにしました。
評価をまとめた簡単な報告書を、直接渡して結果を報告できれば一番いいのですが、ケアマネさんも忙しいのでFAXと電話で対応するようにしました。
対策してから変わった事
ケアプランを共有するようなり、ケアマネさんに情報を伝えてからは、ケアマネさんが自分が行っているリハビリ内容を、知らない事はないようになりましたね。
第2の失敗
上記に書いた、嚥下障害+構音障害の利用者さんの続きです。
介護保険のリハビリ時間は、回復期病院のリハビリ時間よりも短いですし、日数も減ってしまいます。
STのリハビリ時間だけでは、利用者さんの回復も遅れてしまうので、ご家族様に自主練習をお願いする事があります。
そこで第2の失敗です。
利用者さんの家族に、口腔体操のプリントと発声練習のプリントを渡しました。
渡しただけになってしまったのです・・・。
しかも、家族がどこまで協力してくれるか・家族の自主練習に関する理解度を意識しないまま渡してしまったのですね。
対策
家族の方に再度説明して、口腔体操の中でも特に大切な個所を1つに絞って、再度お願いをしました。
1つだけでしたら家族の方もやりやすいですし、利用者さんの負担も少ないです。
もちろん口腔体操全てを行う方が大切ですが、初めて行う体操に対して戸惑う家族が多いです。
家族の反応にもよりますが、消極的な家族には、口腔体操の場合でしたら1項目のみを行ってみる事を、提案するようにしています。
対策してから変わった事
自主練習という名の宿題は、利用者さんも家族も場合によっては「めんどくさいな~」と思う事もあります。
項目を絞って提案する事で、家族の自主練習に対するネガティブな印象が減って、自主練習が定着しやすい事が多いです。
(もちろん例外もあります・・・)
自主練習の定着に繋がれば、セラピストがいなくても自分達でリハビリを行う事が出来ますし、利用者さんの回復に繋がりやすくなります。
ケアマネさんも利用者さんや家族を応援してくれて、全員で一丸となりやすいですよ!
まとめ。
今回は、今となってはお恥ずかしい失敗談を公開しました。
まだこの他にも、とほほな経験は沢山あります。
でも、とほほな経験や失敗って誰にでもあるわけです。
失敗して「あーあやっちゃった」ではなく、そこから「次はどうやって変えていこう。同じ過ちを繰り返さない為にはどうしたらいいだろう」と考えて、行動を正す事が大切ではないでしょうか。
最後に、私が好きな言葉を載せて終わりにします。
利用者さんのより良い生活の為に、日々考えていきましょうね!
失敗の原因を素直に認識し、「これは非常にいい体験だった。尊い教訓になった」というところまで心を開く人は、
後日進歩し成長する人だと思います(松下幸之助)それは失敗じゃなくて、その方法ではうまくいかないことがわかったんだから成功なんだよ(トーマス・エジソン)
それでは。
以上です。
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